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世界各国に人気バイクメーカーが勢ぞろい

車よりも手軽なバイク。その人気も世界的で、各国に人気バイクメーカーが散らばっています。
ここでは、その人気バイクメーカーを詳しく紹介します。 あなたの好きなバイクメーカーはありますか?
| カワサキ |
1)技術
カワサキのバイクは、さまざまな技術が用いられています。まず、機構解析技術を適用して、この結果に基づいて強度評価を行う技術を開発しています。こうした技術を製品開発に使い、バイクのエンジンと車体を悪条件に耐えうるような強度にし、かつドライバビリティの向上のために軽量化するという高性能な製品づくりをすることができます。
振動・音響評価技術では、解析によってブレーキ鳴きの発生有無を推定し、ブレーキ鳴きを防止する製品開発に役立てています。
汎用材料技術では、低合金鋼鍛造素材を薄く削り出した軽量高強度カムシャフトを採用することで、パワーウェイトレシオ1馬力あたり1キロを切るバイクを実現できました。
燃料・電熱・熱システム技術では、CFD(Computational Fluid Dynamiss)解析を活用して、エンジン内でのガソリンの燃え方自体を改善する研究をしています。こうして、エンジン出力と環境性能を両立させる研究開発を行っています。
機構技術では、操縦性、旋回性、高速走破性、直進安定性などの性能予測に役立てるため、ライダーの動作をはじめ、エンジン、車体、タイヤ剛性まで、計算機シミュレーションによる事前の性能解析で、総合的に運動性能を解析しています。こうして、短期間で信頼性の高い製品を市場に投入しています。
2)環境
カワサキは、1999年に「環境憲章」を制定しました。地球環境問題の深刻化に伴い、大量生産、大量消費、大量廃棄という社会のあり方から、循環型社会の実現、地球環境問題の解決に寄与するためです。そして、この「環境憲章」の中で、社会の「持続可能な発展」に貢献することをうたっています。
行動指針としては、環境との調和に自主的・積極的に取り組むこと、地球環境問題解決のために有効な新技術・新製品を開発して社会に提供すること、企画・研究開発・設計の段階で環境負荷を低減するよう配慮すること、生産活動の際に、省資源やリサイクルなどに取り組むことなどがあげられています。
この中で、バイクについては、具体的に3つの取り組みが明らかにされています。
まずひとつめは、クリーンな工場の環境づくりで、環境保全のために、層破壊物質の未使用や、廃棄物・排水の低減など、常に将来を見通した目標を掲げています。
ふたつめは、商品の使用時だけでなく、廃棄時も考慮した、高い次元でトータルバランスを追求した商品づくりを目指すことです。
最後は、リサイクルの問題で、カワサキのバイクは重量比で90%がリサイクル可能であるように製造されているが、このリサイクル率を更にアップさせるような設計を積極的に推進しています。
3)業績
カワサキの2007年3月期の業績は、連結売上高14,386億円と、前期の13,224億円から、8.7%増でした。営業利益は691億円と前期比65.4%増、経常利益は490億円と前期比58.8%増となりました。当期純利益は297億円と前期比80.7%増となりました。
単独業績では、売上高は9,196億円の前期比8.7%増、営業利益は470億円の前期比56.2%増、経常利益は338億円の前期比44.9%増、当期純利益は213億円と前期比56.4%増となりました。
これは、鉄道車両などを扱う車両事業で、北米向け大型案件を受注したこと、航空機を扱う航空宇宙事業で、ボーイング777型旅客機分担製造品の受注が増加したことなどによります。この結果、航空宇宙・汎用機事業を中心に売上高が増加し、前期を1,161億円上回りました。
バイクや水上バイクを扱う汎用機事業では、連結売上高は、前期比367億円増の4,037億円となりました。これは、アメリカやヨーロッパなどの先進国でのバイクの販売が好調であったことなどによります。この結果、汎用機事業の営業利益は、前期比76億円増の275億円となりました。
4)戦略
カワサキは、2006年4月から2010年3月までの中期経営計画、「GlobalK」を2006年9月に策定しました。これは、経営の安定化をはかった前中期経営計画「K21」を発展させ、10年後のビジョンを作成し、そのビジョンに向かって収益性の高いグローバル企業へ飛躍する前半期間として策定されたものです。
基本目標は、強固なブランドの構築や、企業品質の向上、持続的成長サイクルの確立へ向けた改革の継続などで、「質主・量従」「選択と集中」「非価格競争力の強化」を経営の基本とし、中期計画期間中に安定収益体質を定着し、持続的成長軌道へ復帰することです。
カワサキの「四本の柱」のひとつとされる、中核事業の汎用機事業は、2006年の10年後の姿として、「ハイクオリティ・ハイパフォーマンス分野で、トップレベルのブランドを構築したレジャービークル及びエンジンメーカー」というビジョンを作成しています。
このビジョンに向かった汎用機事業の基本戦略は、「カワサキは高性能・高品質である」というブランドイメージを、2015年度に向けてさらに強化しようというものです。
事業別戦略では、先進国向けバイクを主力、かつ最重点事業として、事業規模拡大と収益性向上につとめること、機能別戦略では、北米や、タイなどアジアで、研究開発機能を拡充し、グローバルな開発体制のさらなる推進、アジアにおける生産・調達力の強化をはかり、低コストな生産・調達体制を確立することとしています。具体的な数量目標は、2010年度のROIC(資本効率)を22%(グループ全体では14%)としています。
5)販売店
カワサキのバイクは、正規取扱店で購入できます。カワサキの純正用品などの取り扱い、保険、KAZEの入会、イベント案内などの業務を行っています。また、純正部品はメーカー直送システムで、メンテナンスや修理はスピーディーに行われています。
KAZE(カゼ)とは、“Kawasaki Amusing Zone for Everybody”の略で、カワサキライダースクラブです。ロードサービスや、盗難補償制度、提携施設の優待割引などの特典があります。
これらの正規取扱店は、地域によって独自のネットワークに加盟しています。カワサキCS2グループは、東京、神奈川、栃木、群馬の正規取扱店グループです。カワサキネット彩(さい)は、埼玉県内のカワサキ正規取扱店、カワサキネット千葉は、千葉県内のカワサキ正規取扱店、カワサキねっと新潟は新潟県内のカワサキ正規取扱店のグループです。カワサキ730会は、愛知、岐阜、三重、静岡、長野県内のカワサキ正規取扱店で、401会は、富山、石川、福井、滋賀、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫、岡山、広島、島根、香川、徳島、高知、愛媛の2府12県の正規取扱店で構成するグループです。
これらのネットワークに加盟する販売店でのサービスは、新車購入3年保証、KAZE入会金無料、ロードサービスやトラベルサービスの特別料金、盗難補償サービス、低金利クレジットなどがあります。なお、これらのサービスは、グループによって若干異なっています。
6)海外
カワサキは、日本だけでなく、世界中に現地法人や生産拠点があります。
現地法人は、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパ、香港、上海、シンガポールにそれぞれ存在します。アメリカには、ニューヨークに現地法人と、ヒューストンに支店があり、ブラジルはサン・パウロに、イギリスはロンドンにそれぞれ現地法人があります。ヨーロッパ現地法人はオランダを拠点としています。
海外事務所は、中国の北京、台湾の台北、インドのデリー、ロシアのモスクワに拠点を置いています。
生産拠点や、関係会社も世界中に点在しています。
その中で、汎用機、ことにバイク製造を扱っているのは、アメリカの「カワサキ・モータース・コーポレーション, U.S.A.」と、「カワサキ・モータース・マニュファクチャリング,U.S.A.」、オーストラリアの「カワサキ・モータース」、インドネシアの「P.T. カワサキ・モーター・インドネシア」、オランダの「カワサキ・モーターヨーロッパ・ N.V.」、フィリピンの「カワサキ・モータース・コーポレーション」、タイの「カワサキ・モータース・エンタープライズ」、カナダの「カナディアン・カワサキ・モータース」となっています。
7)大型車
2008年2月現在発売されている、750cc超のカワサキの大型車は、1200ccの「ZRX1200R」と、900ccの「バルカン(VULCAN)900クラシック」と、「バルカン(VULCAN)900カスタム」の3種類です。
「ZRX1200R」のパワーユニットは、水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブで、ライナーレスシリンダーを採用し、軽量化をはかっています。点火系には、コンピュータ制御による「K-TRIC(カワサキ・スロットル・レスポンシブ・イグニッション・コントロール)」を採用しています。また、盗難防止に効果的なイモビライザーも標準装備しています。そのほかの装備としては、シート下ユーティリティスペース、タンデム用グラブレールなどがあります。2008年モデルは、アルミ材質のタンクエンブレムの厚みを増しています。
「バルカン900クラシック」は、バルカンラインと呼ばれる、タンク上部からスイングアームに直結する直線が独特です。ワイドハンドルと鞍型シートによるアップライトなポジションも特徴的なフォルムとなっています。パワーユニットは、水冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブで、エンジンは、クロームメッキ部分を除くと、あとはすべてブラックパウダーコートによる黒塗装という造形になっています。スポークホイルもフロント、リヤともクロームメッキを採用し、メーターパネルコンポーネントにもクロームメッキが施されています。
「バルカン900カスタム」のパワーユニットは、「バルカン900クラシック」と共通です。21インチキャストホイールはスボーク18本という印象的な外観で、ハンドルバーは前方やや高めに設定されています。ほか、ユニ・トラックサスペンションや、ディッシュ(皿型)ホイールなどを採用しています。
8)代表車種
カワサキのバイクのラインナップは、スポーツ、クルーザー、デュアルパーパス、コンペティション、スクーター、というカテゴリに分けられます。
スポーツバイクの代表車種は、ネイキッドモデルで空冷エンジン搭載の「ゼファー(ZEPHRY)」シリーズ、水冷エンジン搭載の「ZRX」シリーズ、スポーツツアラーの「ZZR」シリーズなどがあります。
クルーザーの代表車種は、低く、かつ長い車体が特徴的な「エリミネーター(ELIMINATOR)」シリーズ、水冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブエンジン搭載のスタンダード・クルーザー、「バルカン(VULCAN)」があります。
デュアルパーパスの代表車種は、AT免許でも乗れる4ストミニの「KSR110」、排出ガスを再燃焼させ、COとHCをCO2とH2Oに変化させる「KLEEN」システムを搭載し、シェルパ(山岳荷揚げ人)の名を持つ「スーパーシェルパ(SUPER SHERPA)」、「KLX250SR」をルーツに持つ「KLX250」があります。
コンペティションの代表車種は、キッズモトクロッサーの「KX65」を含む「KX」シリーズと、自動遠心式クラッチの「KLX110」、カワサキ初の450cc4ストロークモトクロッサーの「KLX450R」があります。
スクーターには、ビッグスクーターの「エプシロン(EPSILON)250」があります。
9)モーターショー
カワサキは、2007年10月26日から11月11日まで、幕張メッセで開催された第40回東京モーターショーに参考出品モデル13台を出展しました。このうち、250ccクラスを3機種出品しましたが、これは、カワサキとしては初めてのことであります。
カワサキのフラッグシップスポーツモデルである「Ninja ZX-10R」の系列として、フルカウル装備の250ccスポーツモデル「Ninja 250R」が出品されました。「Ninja 250R」のパワーユニットは、水冷DOHC2気筒エンジン、フューエルインジェクションを搭載し、車体はコンパクトに設計されています。
デュアルパーパスモデルの「KLX250」は、エンデューロレーサー「KLX300R」の公道バージョンとして発売されたもので、「闘う4スト」というキャッチフレーズのあるバイクです。水冷DOHC単気筒エンジンに、2008年モデルにはフューエルインジェクションが搭載されました。そのほか、2灯式ヘッドライト、新設計フロントカウル、デジタルメーター、軽量大容量ラジエター、新しいサスペンションセッティングなど、数々の変更が加えられました。
「D-TRACKER X」は、モタードモデルとして専用設計のサスペンションを採用し、4ストローク水冷単気筒エンジンに、新たにフューエルインジェクションシステムが採用されました。ギヤ比もフューエルインジェクションシステムに合わせて変更され、足回りなどもモタード専用設計が施されています。
また、出展するモデルはいずれも、新しい日本の排出ガス規制や、欧州排出ガス規制「EURO-3」にも適合しています。
10)モータースポーツ
カワサキは、1982年から撤退していたMotoGP(当時はWGP)に、2003年、本格的に復帰しました。
2002年に栃木県のツインリンクもてぎで開催されたパシフィックGPでは、初代「Ninja ZX-RR」の開発に携わった柳川明が、ワイルドカード参戦しました。しかし、「Ninja ZX-RR」はデビューレースでマシントラブル、柳川は6周目に転倒し、リタイヤとなってしまいます。
柳川はその後もレギュラー参戦する予定であったが、このときの転倒で骨盤を骨折する重傷を負い、カワサキは2003年シーズンをギャリー・マッコイ、アンドリュー・ピットの2人を擁して戦うことになります。
2004年には、ヤマハから中野真矢が移籍し、同年早くも日本グランプリにおいて「Ninja ZX-RR」初の3位表彰台を獲得しました。中野はその後、2006年シーズンには、自身にとってもクラス最上位となる2位表彰台を獲得しました。
MotoGPは、2007年のレギュレーション改訂によって、990ccから800ccへと排気量が変更されました。それに伴いカワサキも2007年から「Ninja ZX-RR」にニューマシンを投入、パワーユニットは直列4気筒DOHCエンジンで、車体は超軽量コンパクトに設計されています。最大出力は200馬力以上、最高速度は時速300キロを越えます。










