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バイクレースに関するアラカルト

スーパーバイク世界選手権(WSB)その1

1)スーパーバイク世界選手権(WSB)とは

スーパーバイク世界選手権とは、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が主催する世界選手権。正式名称は「SuperBiKe World Championship」で、ワールドスーパーバイク、SBK、WSBなどと略されます。日本においては、WSBと言われ、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、イギリス、アメリカなど、多くの国でスーパーバイク選手権が開催されている中で、WSBはその最高峰として位置づけられています。
MotoGPがレース専用開発車で行われるのに対して、WSBは、1,000cc以下の市販公道走行用の車両をレース仕様に改造したものを使用。スズキGS-X、ヤマハYZF-R1、ホンダCBR、カワサキZX10R、ドカティ999といった、実際に購入することができる市販車をベースにしているので、ヨーロッパでは非常に人気が高いレースです。また、販売促進にもつながるとして、メーカー側にも人気のあるレースでもあります。
併催される大会は、市販スーパースポーツ600ccバイクによるスーパースポーツ世界選手権(WSS)と、スーパーストック1000FIMカップ(ヨーロッパラウンド)、スーパーストック600ヨーロッパ選手権(ヨーロッパラウンド)などがあります。

2)マシン

MotoGPで使用されるマシンが、レース専用開発車であるのに対して、WSBで使用されるマシンは、1,000cc以下の市販公道走行用の車両をレース仕様に改造したものを使用します。外観は市販車とほとんど変わりはありませんが、徹底的に軽量化されています。そして、エンジンは非常に高度なチューンがほどこされ、およそ200馬力という高出力を絞りだします。また、量産車ベースで、4ストローク1,000cc以内のエンジンであれば、シリンダー数の選択は自由。エンジン出力の平均化を図るために、インジェクションに吸気制限を設けるなどのレギュレーションがあります。このようなレギュレーションによって、マシンの性能差を少なくし、イコール・コンディションでの戦いを作り出すことができるのです。WSBは、このように性能差の少ないマシンを駆ることによって、マシンとマシンが接近する、「テール・トゥ・ノーズ」といわれる接近戦が、常に繰り広げられます。 日本のメーカーでは、過去に、ホンダ、カワサキ、スズキがチャンピオンを獲得しています。

3)スーパースポーツ世界選手権(WSS)

スーパースポーツ世界選手権とはWSBと同時開催されるレースで、正式名称は「SuperSport World Championship」。ワールドスーパースポーツ、WSSなどと略されます。1999年に正式に世界選手権としてスタートした、注目のカテゴリーです。
使用されるマシンは、公道走行が可能な600cc以下の市販車をレース仕様に改造したもので、2気筒の場合は、750cc以下のマシンを使用します。WSBに比べて、エンジンチューニングや、シャシーの改造範囲に、厳しい制限があるレギュレーションとなっています。このため、市販車のポテンシャルがレースに反映されやすく、メーカー間での争いが激しいカテゴリーです。
レースは、WSBが2ヒート制であるのに対し、MotoGPなどと同じく1レース制で行われます。日本のメーカーでは、過去に、スズキ、ヤマハ、カワサキ、ホンダがチャンピオンを獲得しています。

4)歴史

WSBは、1988年から始まった、比較的新しい世界選手権で、もともと、スーパーバイク選手権は、スティーブ・マクラフリン氏が発案し、1976年にアメリカのAMAでシリーズ戦化されました。翌1977年には、スーパーバイク・シリーズはAMAチャンピオンシップシリーズに昇格しました。AMAのスーパーバイクレギュレーションでは、市販車は生産台数24台以上のマシンで、最大排気量はシリーズ化された当初は1,000ccまででありました。そして、1980年には、最大排気量1025ccまでボアアップできることに。1983年には、スーパーバイクのレギュレーションは、再び最大排気量750ccへと縮小されることとなりました。
WSBでは、市販車は一般車で150台以上販売されたマシンであり、1988年当初は最大排気量は4気筒は750ccまで、2気筒が1,000ccまでとされていました。その後のレギュレーションは、2004年に、4気筒、2気筒のマシンともに最大排気量が1,000ccまで、3気筒車は900ccへと変更されました。2008年にはさらに2気筒のマシンは、最大排気量1,200ccまでに変更される予定です。また、日本における大会は、1988年から2003年まで、スポーツランドSUGOで開催されました。MotoGPの日本グランプリと同じく、ワイルドカード参戦の日本人が活躍しましたが、現在は休止しています(2007年現在)。

5)歴代チャンピオン

1988年から2007年まで、過去20回のシリーズでイタリアのドゥカティは12回タイトルを獲得し、長年にわたってWSBを牽引してきました。この間、カワサキとスズキが1回ずつ、ホンダが6回タイトルを獲得しています。国別では、フレッド・マーケル(1988~1989)、ダグ・ポーレン(1991~1992)、スコットラッセル(1993)、ジョンコシンスキー(1997)、コーリンエドワーズ(2000、2002)と、アメリカ人のチャンピオンを数多く輩出しています。チャンピオンシップ最多獲得は、イギリスのカールフォーガティで、4回(1994-95、1998~99)チャンピオンに輝いています。


歴代チャンピオン、国籍、メーカーは以下の通り。


1988年 フレッド・マーケル/アメリカ/ホンダ
1989年 フレッド・マーケル/アメリカ/ホンダ
1990年 レイモンド・ロッシュ/フランス/ドゥカティ
1991年 ダグ・ポーレン/アメリカ/ドゥカティ
1992年 ダグ・ポーレン/アメリカ/ドゥカティ
1993年 スコット・ラッセル/アメリカ/カワサキ
1994年 カール・フォガティ/イギリス/ドゥカティ
1995年 カール・フォガティ/イギリス/ドゥカティ
1996年 トロイ・コルサー/オーストラリア/ドゥカティ
1997年 ジョン・コシンスキー/アメリカ/ホンダ
1998年 カール・フォガティ/イギリス/ドゥカティ
1999年 カール・フォガティ/イギリス/ドゥカティ
2000年 コーリン・エドワーズ/アメリカ/ホンダ
2001年 トロイ・ベイリス/オーストラリア/ドゥカティ
2002年 コーリン・エドワーズ/アメリカ/ホンダ
2003年 ニール・ホジソン/イギリス/ドゥカティ
2004年 ジェームズ・トーズランド/イギリス/ドゥカティ
2005年 トロイ・コルサー/オーストラリア/スズキ
2006年 トロイ・ベイリス/オーストラリア/ドゥカティ
2007年 ジェームズ・トーズランド/イギリス/ホンダ

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