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バイクレースに関するアラカルト

ロードレースその1

1)ロードレースとは

財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の定義によると、ロードレースとは「舗装され、完全にクローズドされたサーキットで行われるレース」であるとされています。ロードレースには、スプリントレースと耐久レースという大きく2つの競技の方法に分けられています。
スプリントレースとは、レースの総走行距離が130キロメートル以下、または走行時間2時間未満のもののこと。レースは個人競技として扱われます。日本国内で開催されるスプリントレースの最高峰は、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が主催するMotoGP世界選手権。また、国内格式で最高峰となるのは、全日本ロードレース選手権です。
これに対して耐久レースとは、レースの総走行距離が130キロメートルを超えるもの、または走行時間2時間以上のもののこと。チーム単位で2人または3人のライダーが交代でマシンを駆って行われます。日本国内で開催される有名な耐久レースには、7月に鈴鹿サーキットで行われる鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)があげられます。

2)ライセンス区分

日本国内のロードレース公認競技会には、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の競技ライセンスを持っていなければ参加できません。ライセンスの区分は次の通り。


・ジュニアライセンス
12歳以上16歳未満限定のライセンス。MFJの公認するロードレースジュニアライセンス講習会を受講し、修了証(有効期間は発行日から6ヵ月)を取得していることが条件。取得後にライセンス資格を更新する際に16歳となった場合は、フレッシュマンライセンスに移行。


・フレッシュマンライセンス
16歳以上で、MFJ国内格式及び準国内公認サーキットのサーキットライセンス講習会の修了証、あるいはその年に有効なサーキットライセンスを持っていることが条件。または、MFJ公認のフレッシュマンライセンス講習会を受講し、修了証(有効期間は受講日から6ヵ月)を取得していることが条件。


・国内ライセンス(NAT)
16歳以上で、次の4つのうちのいずれかの条件を満たしていること。
1.MFJ公認のロードレース国内ライセンス講習会の修了証(有効期間は受講日から6ヵ月)を持っていること
2.MFJが公認するサーキットでの3時間以上の走行証明印(有効期間は発行日から1年間)を取得していること。走行券や走行カードでは不可

3.フレッシュマンライセンスで、公認・承認ロードレース大会に2回以上出走の実績(有効期間は前々年度以降の大会より)があること

4.フレッシュマンライセンスで、MFJ国内公認サーキット以上の施設で開催された公認・承認ロードレース大会で次の成績(有効期間は前々年度以降の大会より)をおさめたもの
・予選出走台数が20台以上のレースで10位以内に入賞
・予選出走台数が10台以上のレースで6位以内に入賞


・国際ライセンス(INT)
上記の3種類のいずれかのライセンスを取得後、別途定める昇格基準を満たしていること。最初に取得可能なライセンスは「ジュニア」「フレッシュマン」「国内」。

3)ロードレースライセンスの昇格

ロードレースでは、その年の成績によって上位区分のライセンスに昇格できます。昇格すれば、翌年より上位クラスのレースに参戦できます。国内ライセンスから国際ライセンスへの昇格は、次の3つの規定によります。


・自動昇格
  昇格対象期間内に規定の自動昇格の得点または順位を得た場合、ライセンスは上位区分に昇格する。昇格の拒否はできません。規定の得点とは、地方選手権では次のような例。鈴鹿サーキットで毎年1月~10月に開催される鈴鹿選手権のGP125、GP250、ST600のいずれかのクラスで、50点以上のポイントを獲得。ポイントは通常、1位20点、2位17点、3位15点、4位13点、5位11点、6位10点、以下15位まで付与。


・申請昇格
  昇格対象期間内に規定の申請昇格の資格となり、得点または順位を得た場合、申請すれば上位ライセンス区分に昇格。規定の得点とは、地方選手権では次のような例。鈴鹿サーキットで毎年1月~10月に開催される鈴鹿選手権のSP250またはSP400クラスにて50点以上のポイントを獲得した場合は、申請により国際ライセンスに昇格。


・特別昇格とは
  上記昇格基準と同等とみなされる成績を得た者で、昇格を希望する者は特別昇格の申請が可能。MFJ中央スポーツ委員会が審査し、特別昇格についての最終決定。

4)開催クラス

ロードレースの競技会と開催クラスは次の通り。


国際ライセンス保持者は、全日本選手権のGP125、GP250、ST600、JSB1000、GP-MONOの各クラスと、チャレンジカップのGP125、GP250、ST600、JSB1000の各クラスに出場可能。
国内ライセンス保持者は、国際ライセンス保持者と同じくチャレンジカップのGP125、GP250、ST600、JSB1000の各クラスと、地方選手権のGP125、GP250、ST600に出場可能。ここで規定の得点を得た場合は、次年度は国際ライセンスへ自動的に昇格。また、規定の得点を得て、かつ申告をした者のみ昇格する申請昇格の対象として、地方選手権のGP250とSP400の両クラスへも出場可能。
フレッシュマンライセンスとジュニアライセンスで出場できるのは、各大会のGP125クラスで自動昇格の対象。SP250、SP400、ストックバイク、ST600の各クラスにも出場可能。特別昇格の対象。

5)公式シグナル

ロードレースでは、公式練習から、予選、決勝レースにいたるまで、80センチ×100センチのシグナル旗、またはライトによる公式シグナルが使用されます。ライダーは、掲示される公式シグナルを確認する義務があり、そのシグナルに従わなければならないとされています。ライトによるシグナルは、スタート時と、夜間に行われるレースに使用されます。

公式シグナルの意味は次の通り。


・国旗または赤色燈消灯
レーススタート


・緑旗及び緑色燈
コースはクリアである。予選などの1周目や、黄旗が出されたあとの次のポストで提示される


・赤ストライプ付黄旗
雨以外の理由で、コース表面が滑りやすい状態


・青旗
後方からペースの速い車両が接近し、追い越される場合に振動提示


・チェッカー旗
レース終了


・青旗とチェッカー旗
ファイナルラップにフィニッシュラインの手前でトップライダーの前に他のライダーが走行している場合に提示(トップのライダーはレース終了。トップライダー直前のライダーは、もう一周)


・黄旗及び黄色燈の点滅
危険予告。コース場に危険がある。減速、停止準備。緑旗が提示される地点まで追い越し禁止


・赤旗及び赤色燈
レース中断。すべてのライダーは、最大限の注意を払ってピットに戻る


・白旗
救急車両などの介入車両がコース上にある。追い越し禁止(介入車両の追い越しは可能。介入車両を追い越した後の追い越し禁止は解除)


・黒旗と黒地に白文字サインボード
サインボードで示された番号の車両はすぐにピットに戻る


・オレンジボール旗と黒地に白文字のサインボード
提示されたナンバーの車両は、本人または他のライダーに対して危険を及ぼすような問題に見舞われているため、速やかにコース上から退去し安全な場所に停止すること


・ 白・黒斜分割旗
静止提示は、スロー走行車両があることを示す。振動提示は、そのスロー走行車両と走行ラインが重なる場合


・ホワイトクロス(白い斜め十字の入った赤旗)
ペースーカーの介入によるレースの非競技化(注意・減速・追い越し禁止)


・レッドクロス(赤い斜め十字の入った白旗)
コース上のこの付近において雨が降り始めたことを示す。静止提示される


・レッドクロス(赤い斜め十字の入った白旗)と赤ストライプ付黄旗
コース上のこの付近において雨が降り続いていることを示す。静止提示される


・ペナルティストップボード(「STOP」の文字の下に車両ナンバーを付した一体型ボード)
サインボードで示された番号の車両は、速やかにピットインし、オフィシャルの指示された場所に指示された時間停車

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